ふにのいきるみち

アラサーによるクズ脱却記録。

火星から来た人間(仮)1

20300508

 

自宅にて、30歳にもなって無職の男が火星から来た宇宙人と出会う。

その生命体は、人間のように四肢をもち頭部胸部脚部に分かれ、角度によって色が変わる。

宇宙人は複数現れ、奇妙な音を発した。男は耐えきれず耳を塞いだ。何か伝えたいのだろうか、意思疎通を期待した男は近くにあったホワイトボードを目前のテーブルに置いた。すると、宇宙人は驚くことに「HELLO」と表記した。

人生に絶望していた男は、自分を変えようと日々努力していた。その結果、冷静な判断を保ち真実のみを追求する心を手に入れていた。そのおかげか、騒ぎを起こすことなく宇宙人と距離をつめることができた。

宇宙人はホワイトボードに続けた。「I AM HUMAN」と。男はどこから来たのかを身振り手振りで尋ねると、宇宙人は空を指差した。その日はちょうど火星が近くまで来ており、肉眼でその赤い星を確認できた。

宇宙人はホワイトボードの「I AM」を消し、「FUTURE」と書き換えた。未来の人間ということか、と男は考えた。

「EARTH WILL BREAK」

「HELP」

「I DONT WANT BLEAK」

その後、男は数時間にわたって宇宙人から多くの情報を得た。あまりの情報量に頭痛に襲われ、痛み止めを何回か服用した。

宇宙人によると、

20XX年、人類の半分は地球から火星に移住

2XXX年、地球の自転と公転に異常が起こり崩壊

(類人猿→人類)年、火星に移った人類は進化を遂げていった。地球上の人間が不可能だった時間転移装置を発明、2030年の火星に移動。

ちなみに英語や元の地球や人間の様子、元の火星についての情報は(類人猿→人間)年でも残っているとのこと。

地球が崩壊した原因は、増えすぎた人類が地球から出て行ったことにある。地球上の物体の質量が修正できないぐらい変化し物質の循環が間に合わず、46億年の歴史に終止符をうつことになる。

阻止する方法として、火星に移り住まないことが上がったそうだ。そのために彼らは過去改変を試みている。

宇宙旅行計画の発端となったXX氏の考えを阻止することで、(類人猿〜人類)年後にも地球の活動を継続させる。

30歳無職の男と火星人との間で地球を守る、地球永久存続計画が幕を開けた。

 

つづく